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日刊オレラ

極上のひまつぶせるマガジン!

関ジャニ 渋谷すばるの歌声に感動! 「味園ユニバース」(2015) 感想

映画 映画-邦画




ぷらすです。
今回ご紹介するのは、関ジャニ∞の渋谷すばるさん単独初主演作『味園ユニバース』ですよー!
僕は、渋谷さんのお芝居を観るのは、今回がほぼ初めてなんですがすごく良かったですねー! ホントにビックリしました!

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/80503/poster2.jpg?1417142172
画像出典元URL:http://eiga.com/

 

概要

今年2月に公開された作品。
ジャニーズのトップアイドル『関ジャニ∞』の渋谷すばるが主演することでも話題を呼んだ。
監督は『リンダリンダリンダ』『もらとりあむタマ子』の山下敦弘。

 

あらすじ

一人の男 大森茂雄(渋谷すばる)が出所するシーンから物語は始まる。
出所した茂雄を出迎えたのは、黒いワゴン車に乗った明らかにヤバイ男たち(河原克己/天竺鼠&松澤匠)。

男たちと別れた彼は、道を歩いているところを謎の男たちに襲われ記憶喪失になってしまう。
翌日、彼が寝ていた公園の野外ホールで行われていた「赤犬」(本人)というバンドのライブの音に、記憶を失った彼は何かに導かれるように乱入。

ヴォーカルのマイクを奪い取り、和田アキ子の代表曲『古い日記』を圧倒的歌唱力で歌ったあと、その場で気を失ってしまう。
そして彼は、バンドマネージャー佐藤カスミ(二階堂ふみ)に拾われ、「ポチ男」と名付けられ、バンドボーカルを務めることになる。

 

 

 

感想

僕は、主演の渋谷すばるさんはテレビのバラエティーに出演するのをたまに観る程度なんですが、観ながら「この人なんか浮いてるよなー」という印象を持ってました。
それが関ジャニにか、バラエティー番組にかは分からないんですが、ほかのメンバーと楽しそうにしていても、どこか、ぴったりハマっていないような気がしてたんですね。

そんな彼が、カラオケの点数で勝ち負けを決める番組で歌った、近藤真彦さんの曲を聞いたときは「うわっ、この人歌上手いなー」と衝撃を受けた記憶があります。

僕は音楽に関してはまったくの門外漢なので、どこがどうとは言えないんですが、感じた印象をそのまま言葉にするなら「歌声に圧倒的な説得力」があるんですよね。

そんな、渋谷すばるさんの魅力を本作は最大限引き出していると思いました。

主役の大森茂雄ことポチ男は、元々クズのチンピラで、危険な香りのする男だけど歌だけは超絶上手い。という、マンガみたいな設定のキャラクターです。しかも記憶喪失って、もう、どんだけ設定盛れば気が済むのかって感じですが、そんな非現実的なキャラクターを、渋谷さんは見事に実在感を持たせて演じています。

刑務官に連れられて出所するために扉に向かって歩く彼の、背中のショットから本作は始まるんですが、その背中から只者じゃない感というか、『狂犬オーラ』が出てるんですね。コイツ怒らせたら絶対ヤバイっていう。

で、なんやかんやあって、ポチ男になる前の彼が突然「赤犬」のステージに現れて、アカペラで「古い手紙」を歌い始めた瞬間に、上記の嘘っぽい設定があっさりと飲み込めちゃうだけの説得力が、彼の歌にはありました。

本作は元々、渋谷すばるという人の歌声をメインに作られてる映画なので、この最初の衝撃だけで十便にレンタル料の元が取れる価値が有ると思います。

そこからさらに物語は進み、彼が記憶喪失であることが分かり、彼を拾った少女 カスミとの奇妙な同居生活や「赤犬」メンバーとの交流が、山下監督お得意のセミドキュメンタリーチックな撮影で紡がれていくんですが、このカスミ役の二階堂ふみさんも素晴らしかったです。

なにより渋谷すばるさんの、冒頭であれだけ危険な香りを出していた茂雄と、記憶喪失後のポチ男になってからの演じ分けはホントに素晴らしかったですよ。

そんな、渋谷さん演じる非現実的なキャラクターに説得力と実在感を与えてるのが、主に大阪で活躍していて、山下監督とも親交の深いバンド「赤犬」です。
昭和歌謡のようなテイストの曲を発表しているバンドで、その昭和臭漂う非現実な感じが劇中のリアリティーラインを下げて時代設定を曖昧にしているので、ポチ男の設定の嘘臭さを和らげてるんですね。

多分それが「赤犬」を起用した山下監督の狙いなのかなと。
実際、映画の舞台になった大阪の千日前という街の中でも、昭和的な雰囲気が残る場所だけを意識的に選んでますしね。

他にも、コント芸人天竺鼠の河原克己さんの、軽いけどそれゆえにヤバイ空気感だったり、松澤匠さんのいかにもDQNな感じ、大森茂雄の姉役、松岡依都美さんや姉婿役の宇野祥平さんの茂雄を罵倒する演技も素晴らしくて、ほんとキャスティングは満点だったと思います。

実際、途中まではストーリーも非常に良かったし、ワクワクしながら観ていたんですが……。

最後の方のある展開が、あまりにもアレすぎて「はぁ!?なんで!?」と声が出てしまいました。

いくらなんでも、それは酷すぎるだろうと。

それまで積み上げてきたものが、このラストの展開で全て台無しです。
ずっと前のめりで観ていたのに、最後の方でいきなりヒザカックンされた気分。

もう一個の残念ポイントは、本作のタイトルにもなった『味園ユニバース』です。
『味園ユニバース』は大阪、千日前に実際にある総合商業ビル『味園ビル』に入っていた巨大キャバレーの跡地で、現在はライブなどの貸ホールとして利用されてるそうです。

外観も趣のあるいかにも昭和のビルなんですが、本作では(タイトルにもなっているのに)『味園ユニバース』自体に何か意味づけがあるわけでもなく、ライブで使う意外は特に物語に絡むこともなく。

じゃぁ、別にココじゃなくてもよくね?

って感じで、非常にもったいないなーと
もっと、このホールを物語に積極的に絡めれば、映画自体にも厚みが出たはずだったんですけどねー。
そういう意味で、ストーリー的には腰砕けの、残念な出来になってしまってましたが、こと、渋谷すばるの魅力を引き出すという目的は十分に果たしていたと思います。

興味のある方は是非!

 

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