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バットマンのマイケル・キートンが熱演するアカデミー賞作品! 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2015) 感想



ぷらすです。
今回ご紹介するのは、第87回アカデミー賞他、数々の映画賞に輝いた米映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ですよー!
コミックヒーロー『バードマン』役で有名になったものの、今はすっかり落ち目の俳優を演じるのは、ティムバートン版『バットマン』で主役を演じたマイケル・キートンですよー!

http://ecx.images-amazon.com/images/I/81LvN8Ow1qL._SL1378_.jpg画像出店元URL: http://www.amazon.co.jp/

 

概要

第87回米アカデミー賞ほか、数々の賞を獲得したブラックコメディー映画。
まるで全編1カットで撮影したようなカメラワークや、BGMがほぼドラムのみなど、実験的な試みも評価された。
監督は『バベル』(2006)のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
撮影は『ゼログラビティー』のエマニュエル・ルベツキ
主演は、マイケル・キートン。

 

あらすじ

リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、20年前『バードマン』というヒーローを演じ人気を博したものの、今ではすっかり落ち目の役者。

そんな彼は、役者として再起を図ろうと自ら脚本演出主演の舞台でブロードウェイ進出をするが、世間の評判はイマイチ。
そんなある日、役者の一人が事故で降板し、代役としてブロードウェイの人気役者マイク・シャイナー(エドワード・ノートン)を起用するも、自分勝手なマイクにプレビュー公演を掻き回される。
他にも舞台と映画の違いや、俳優同士のいざこざ、家族との不和や、世間の自分へのイメージなど、様々なプレッシャーや葛藤を抱えたリーガンは、次第に『内なる声』に悩まされるようになる。

 

 

 

感想

本作は、カメラワークと編集でほぼ全編1カットで撮影されたような映像を観せたり、BGMがほぼドラムソロだけだったりと、実に実験的な手法で撮影されています。

内容は、元コミックヒーロー役で人気を博したものの、その後作品に恵まれずに落ち目になった老ハリウッド俳優が、自分のイメージを払拭するために舞台役者として再起を図るという物語。

そんな老俳優を演じるのが、ヒーロー映画の先駆けとなったティム・バートン版の『バッドマン』で主役を演じたマイケル・キートンなのは、もちろん偶然ではなく意図的だと思います。(そもそもバットマンとバードマンって語感も似てるし)

また、人気のブロードウェイ役者マイクを演じるのは『インクレディブル・ハルク』でハルクを演じたエドワード・ノートンだったり、マイケル・キートンの娘役は『アメージング・スパイダーマン』でヒロインだったエマ・ストーンだったりと、主要キャラがヒーロー映画出演者で固めてるのも、中々意地悪だけど面白い配役だなーと。

あと、リーガンは過去の栄光が忘れられず、事あるごとにバードマンの幻聴を聴いたり幻覚をみたりするんですが、それってまるで、相手役のエドワード・ノートンの出世作『ファイトクラブ』的でもあったりしますよね。

他にも、劇中のセリフにヒーロー映画のキャラクターや役者が実名で出てきたりして、盛大にヒーロー映画を皮肉ってるシーンが随所に出てきたりします。
まぁ、ヒーロー映画を皮肉ったと思ったら、返す刀でブロードウェイの権威主義も皮肉ってるんですけどね。
とにかく、全方位に満遍なくケンカを売ってますw

アカデミー賞受賞なんていうと、真面目な内容のように思うかもしれませんが、本作は基本コメディー映画なんですね。
なので、思わず笑っちゃうほど滑稽なシーンも盛り沢山。

特に後半、舞台袖でガウンを着て出番を待っていたマイケル・キートンがタバコを吸いにちょっと表に出たら扉が閉まっちゃって、しかもガウンの袖が扉に挟まってしまい、ブリーフ一丁で人のごった返すブロードウェイを歩いて裏口から表玄関に戻るシーンは可愛そうだけど面白かったです。

そんな風に笑いながら観ていると、マイケル・キートン演じるリーガンが徐々に追い詰められて、次第に妄想? に囚われ始めます。
普通にバードマンと話したり、空から隕石が落ちてきたり、空を飛んだり、超能力で手近なものを壊したり、街中に怪獣が現れたり、ドラムソロのBGMにのってリーガンが劇場を歩いてると通りがかった部屋の中で黒人がドラムを叩いてたり、BGMの歌かと思ったら、酔っぱらいの戯言だったり。

ギャグとシリアス、現実と妄想が区切りなく画面に登場するので、観ているこっちも、それが妄想なのか現実なのかだんだん混乱してきます。

そして、物語は芝居の初日に向かって進んでいくんですが……。という展開。

好き嫌いは分かれるかもですが、全体の違和感も含めグイグイ引き込まれていくし、個人的には面白く味わい深い映画でしたよー。

興味のある方は是非!

  • ▼この記事を書いた元ヒーロー▼