日刊オレラ

極上のひまつぶせるマガジン!

【新作映画紹介】 ペン先に"描"ける未来『バクマン。』 【佐藤健・神木隆之介主演】



 

 http://image.eiga.k-img.com/images/movie/80365/poster2.jpg?1435721855

                出典:http://eiga.com/

 

あらすじ

絵を描く才能があった真城最高(佐藤健)はクラスメイトの高木秋人(神木隆之介)に「一緒に漫画を描こう」と誘われ、一度断るものの片想いしている亜豆美保(小松菜奈)と交わした「描いた漫画がアニメ化出来たら結婚する」という約束を叶える為に秋人と二人で漫画家を目指すことを決める。週刊少年ジャンプで連載を持つという目標を掲げた二人に天才若手漫画家、新妻エイジ(染谷将太)という大きな壁が立ちはだかる。

 

 

 

ポイント

 

少年ジャンプを取り巻く「もう一つの世界」

藤子不二雄の『まんが道』や去年実写化もされた島本和彦の『アオイホノオ』

など実際の漫画家を描いた作品は多くはないもののそれなりに存在する。

しかし完全に存在しない漫画家をあたかも存在していると思わせる程の説得力で描いた作品が『バクマン。』である。つまりそれは実写化するにあたって高いハードルにもなるのだが、今回の映画版『バクマン。』の凄い所の1つはディティールが徹底している所だ。出演者が「一日いれる」と言う位の数千冊の漫画が撮影で使われているだけでなく、ジャンプの編集部の場面でも思わず「実際の現場もこういう感じなんだろうな」と思ってしまう画面作りが施されている。

 

文字通りのバトルアクションシーン

実写とCGを上手く組み合わせたバトルシーン*1は本作を観た人なら誰もがワクワクし、記憶に焼き付いただろう。しかし原作にはペンで戦う様なシーンは無く(当然だが)、あれは映画オリジナルの描写である。画期的かつ魅力的なシーンなのだが、あのシーンは監督曰く「長渕剛が元ネタ」*2だそうだ。その実際の映像がこちら。

これは長渕剛の詩画展のオフィシャル告知動画だが、ご覧の通り巨大な筆を持った長渕が筆先が飛ぶ(1分9秒辺り)ほどの勢いで半紙に字を書いている。

確かにこの動画の熱量は本作のバトルシーンと通ずるものがあるのかも知れないが、それを映画に上手く取り込める実力と発想が大根仁の監督としての才能なのだろう。

 

映像と音の一体化

本作の魅力は上記した様な映像だけでなく、それと上手く組み合わさった「音」の部分も重要なポイントである。劇中の音楽と主題歌はロックバンドのサカナクションが担当していて、本作をより印象強いものにしている。特に主題歌の「新宝島」は観た帰りについ口ずさんでしまう様なキャッチ―さを持っているだけでなく、ラジオなどで流れているのを聴いただけで本編の興奮を思い出してしまう良さを持っている曲である。

 

 

 

さて、本作は原作ファンの中には不満を抱く人もいるようだが、一本の映画として観れば十分楽しめる作品になっていると私は感じる。

 

 

映画『バクマン。』は10月3日から全国映画館にて公開中

 

 

 

 

作品情報

『バクマン。』

監督:大根仁

公開年:2015年

出演:佐藤健、神木隆之介、小松菜奈、染谷将太ほか

 

 

 

▼この記事を書いた作家▼

 

 

 

 

*1:漫画を描くシーンなどにはプロジェクションマッピングが使われている

*2:特番「映画『バクマン。』バク論スペシャル」での発言