ぷらすです。
今回ご紹介するのは今年日本公開されたSF映画『プリデスティネーション』ですよー!
とはいえ、今回はちょっとややこしい映画なのでちゃんと感想をかけるかあまり自信がありませんが、頑張って書きますよー。
あと、ネタバレなしで書いたつもりですが、人によっては「知りたくなかったー!」っていう内容が含まれているかもしれないので、近々観る予定の方は、観たあとに読んでくださいませー。(いいですね? 注意はしましたよ?)
画像出典元URL: http://eiga.com/
概要
本作は2014年制作のオーストラリア映画。
ロバート・A・ハインラインの短編小説『輪廻の蛇』を原作に、『デイブレイカー」のマイケル&ピーター・スピエリッグ兄弟がメガホンを取った、タイムパラドックスの物語。
主演は、『6歳のボクが、大人になるまで。』や『イリュージョン』などに俳優として活躍する一方、監督、脚本家としての顔を持つイーサン・ホーク。
あらすじ
タイムマシーンを使い、時間と場所を自由に移動できる政府の『時空警察』勤務で、凶悪な連続爆弾魔の凶行を阻止するためにタイムトラベルを繰り返したものの、任務に失敗し瀕死の重傷を追ったエージェントが主人公。
それまでにも、タイムトラベルによって多くの凶悪事件を未然に防いできた彼だったが、その代償は大きく引退を余儀なくされる。
そして彼は、最後の任務『後継者探し』のために、タイムジャンプで1970年に飛ぶ。
感想
本作は、タイムパラドックス(タイムジャンプによって生ずる歴史的矛盾のこと)を描いたSFサスペンス映画です。
物語は『時空警察』のエースであるイーサン・ホークが、1万人以上のニューヨーク市民を巻き込んだ神出鬼没の連続爆弾魔フィズル・ボマー(不完全な爆弾魔)の凶行を阻止するために1970年にタイムジャンプ。
犯人を寸前まで追い詰めるも、爆発に巻き込まれ瀕死の重傷を負うところから物語はスタートします。
結局犯人を捕まえられなかった彼は、最後の任務『後継者探し』のため、再び過去へ。
場末のバーでバーテンとして、『後継者』を待つ彼のもとに、ある日ひとりの青年が現れ……という内容。
本作では大きく分けて二つの柱でできています。
一つは、フィルズ・ボマーの正体の謎。
二つは、イーサン・ホークと出会う青年の謎。
この2本の柱が、牽引力となり物語を引っ張っていくわけです。
多くの人間を巻き込む凶悪犯を、時空を超えて未然に阻止するヒーローの映画は、手を変え品を変え、それこそ星の数ほど作られていますが、タイムパラドックスを題材にした映画というと、ぐっと数は絞られるように思います。
こういう時系列が入り組んだ物語は、下手な人が作るとごちゃついてしまって、観客が混乱してしまうことがありますが、本作はそのへん実に上手く整理されていて、最初は何が起こるのか分からないまま観ているんですが、途中から
「あ? あっ! ああぁっ!!」
と、それまで散りばめられていた点がどんどん繋がって線になっていく気持ち良さと、衝撃が同時に起こるというアハ体験ができます。
って、これ以上はどう書いてもネタバレしそうなので(すでにギリギリw)、その他の良かったところなど。
まず、共演者のサラ・スヌーク。
僕は、この人のことはあまり知らないんですが、素晴らしい演技でしたねー。
あと、タイムジャンプのシーンが良かったです。
本作でのタイムマシーンは、くたびれたバイオリンケースの形になっていて、持ち手の部分に、移動の日時と座標をセットするダイヤルキーのような装置がついていて、それが個人的にかなりツボでした。
で、このタイムマシーンを使って、ジャンプするとき、その場所からパッと消えるよくある感じなんですが、その時の衝撃で近くの書類が舞い上がったり、ガラスが粉々に砕けたりするんですよね。
イマドキ感のある古典的な手法なんですが、逆に新鮮でカッコイイ絵ヅラになってて、良かったです。
多分、SFに詳しい人が観れば物足りなかったりするかもしれないし、内容的に好き嫌いは分かれそうな感じがしますが、僕的には大満足でした。
興味のある方は是非!!
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